未来への片道切符

春風吹く頃 大きなカバン 背負い込んだ僕
ポケットには未来への片道切符​

「元気でね」と「たまには連絡しなさい」と
二人の言葉に涙がこぼれた
鳴り響く 別れの合図

心配ばかりかけた僕だけど
この先は僕一人で
歩いていくから大丈夫だよと
笑顔見せた

動き始めた満員列車の中で僕は一人
どこに向かえばいいのか分からず立ちすくんでた

いつも手を引いて 僕の道を示してくれた
あの手はもうないんだと気付いたとき
窓の外に手を振る姿

不安そうな顔はもう見せないと心に決めた
涙拭いて笑顔で強く手を振り返した

いつも味方でいてくれた
いつも信じてくれた
胸のポケットにその愛をしまい
顔を上げる

前を向いて歩いてゆこう 自分の決めた道を
帰る場所が僕にはあるから 強く一歩踏み出すよ
夢が風に舞う
あなたの誇りになる