ムーンライト

遠く響いた鳴き声が
虚しく僕にたどり着いていた
夜の帳が心に下りて 光るのは街灯の明かり

追いかけても追いかけても遠く離れた
見上げた夜空に浮かぶ青白い光が

あなたも一人では輝くこともできないのに
なんでそんなに凛とした顔ができるんだろう?
あなたも僕と同じ存在で誰かに縋って生きてんだよ

出来ることなんてこれっぽっちもなくて
自分の小ささを思い知らされたよ

影に隠れて見えなくなっても
輝くための力は持ってなくても
あなたは胸を張れるんだね

あなたは誰かの眩い光を借りて
誰かの心の暗闇を照らし続ける
あなたと僕は違う存在で
優しさという強さを持っている

46億年あなたはずっとそこにいた
歴史の1ページにも現在もそこに
話し相手になってくれた
帰り道照らしてくれた
夢を見させてくれたよね

僕もなりたい
あなたのような存在に
誰かに縋っても
誰かを頼って生きるとしても
凛と輝くあなたの強さ
誰かのために輝く強さを
あなたのように