青春の味

卒業アルバムを開いた
甘酸っぱい記憶の1ページ

いつの間にか目で追っていた
子供のように はしゃぐ君を
これが恋のプロローグ
祈りを込めた くじを引く右手に
となりの席どうしてもほしくて

​とりあえずアドレスゲットした
無理やり理由つけて
少し照れ隠ししながら

あまい あまい あまい あまい 青春の味
送るメール何度も練り直したあの夜
胸を締め付けるあの顔を思い出し
午前 三時 送ったおやすみ

​わざと落とした消しゴム
君の下へと転がるよう 猛練習したんだ
気を引きたくて 話がしたくて
こっちを向く数秒がほしくて

帰る時間が2倍かかるのは
君の通学路に寄り道しているから

あまい あまい あまい あまい
笑うあの子の声
胸の鼓動を抑え切れず何度も隠れたスーパー
今度は自然にできるはずだから
君から借りたCD聞きながら

​やり取りしたメール見返した
好きな人はいないらしい
あぁもういっそ告ってみようかな
「あなたのことが好きです。」
無理だ怖いな いや、言うしかないだろう

​君を呼び出した休日の校舎
もう決めたんだ 目の前の君に伝える言葉

この沈黙が苦しい愛しい

​この思い想いオモイおもひ届きますように
かっこつけず がむしゃらに
まっすぐ君の心へ
あまい苦い ほろ苦い青春の味
記憶の隅にある 君の横顔

​君は今どこで幸せでいますか?