ただいま、おかえり

この街で育った僕には 染み付いた匂いや言葉
見慣れた景色も必然なんだろう

笑い合った校舎 別れ惜しんだ改札
深く滲む思い出の日々

変わらない街並みが居場所を示してる
頬を撫でる風 あの頃と同じ
優しい愛を注いでくれた
沈む夕焼けをただ眺めてた

この街で暮らした僕には 繋いだ家族や友達
愛した人も確かにここにいる

はしゃいだ公園 駆け抜けた通学路
今はもうない景色が蘇る

変わりゆく街並み 居場所は示さずに
頬を包む風 あの頃と同じ
深い愛を注いでくれる
沈む夕焼けはまだ変わらない

僕を待つ 繋がりが今ここに
景色が移りゆくとしても
「ただいま」「おかえり」
この言葉を言い合えたら それだけで

変わりゆく街並み 居場所はもうなくても
変わらない僕らが今ここにいる
優しい愛を注いでくれた
沈む夕焼けにただ微笑んだ