伝えればよかった

窓に伝う雫が流れていく
助手席に君はもういないんだ
ステレオに流れるあのバンド
いつも君と歌っていたな​

あれからひと月経ったの?
空白の時間よ
あのとき君の会いに行ってたら
二人の未来は変わったのかな?​

今まで僕を愛してくれた君へ
もっと君を大事にすればよかった
まだ消せない二人のメモリー
どこかで繋がっていたいから

ハンドルを握る右の手 君の手を握る左の手
降りやまない雫で前が見えない
僕はどこへ向かえばいいんだろう

今どこで誰と過ごしているの?
どんな顔してるの?
他の誰かといる君を想像したくはないんだ

今まで僕を支えてくれた君へ
君の前ではかっこつけていたかった
あの日見せた僕の笑顔が最後の強がりだった

エンドレスなメールも 真夜中の通話も
「同じ時間を過ごしていたい」っていう
ただそれだけの君の願いも
君の求めてた言葉も分かっていた

今まで僕を愛してくれた君へ
もっと君に気持ちを伝えればよかった
今更意味もない 言葉を一言
一人 呟くよ 「君を愛していた」